2024/12/28

【Mastodon再掲】(コメント) 『ゴミ出しルール違反繰り返せば名前公表』 福島市条例案、清掃員芸人が賛否を問う… 「経験上、分別しない人は」自身の考えも

ポピュリズムは良くないと書こうとしたんだけど、こいつはあくまで自治体から仕事を受けている企業の社員でしかなくて、公務員ではないという。ではなぜ、こいつが収集したゴミを出した家の情報を得られるのだと言ったら、恐らくはゴミ袋に名前を書かないといけない地域があるからだろうか。 色々と問題点が混在している。まず、自治体が仕事を民間業者に委任してしまっていること。そうすると、このように下請けであることを良いことに好き放題言い始める輩が現れる。そして、次の問題点として、業務上知り得た情報を利用して恣意的な民意を生み出そうとすること。これがポピュリズム行政。さらに、そこに個人情報の取り扱いが絡み、一種の恐怖政治みたいになっている。出すゴミに対して責任を取らせるという目的がある以上、名前を書かせるというのはある程度仕方が無い部分があるにせよ、それはゴミの持つ情報という性質を考えれば、機密性の担保された取り扱いがなされることが最低条件であるだろう。現状の、道ばたに放置した上で、誰とも知らない輩が勝手にゴミを回収して廻るような状態で、そのゴミ袋に名前を記せというのは、市民のプライバシーの扱いをあまりに蔑ろにしている。 ゴミの収集は行政が提供する市民サービスである。さらに先ほど書いたとおり、ゴミは市民生活上、プライバシーの塊と呼べるものであり、それは厳密に保護されるべきものである。だがこの件は、その様な業務を民間業者に委託した上で、本来ならば行政や地方議会のプロセスによって決められるべきルールを、その民間業者の社員が恣意的に創り出し、SNS上で仲間を募って公表しているという。ポピュリズムの怖いところを煮詰めたような動きをしている。この様なことを放置していたら、市民が本来享受できるべき基本的な行政サービスが、恣意的に歪められてしまう。多くの市民がそれらの意思決定プロセスに対して無頓着なのを良いことに、極めて限定された少数の者の意思により、恣意的によって歪められてしまうのだ。 ゴミ出しのルールを守らないのは駄目なことだが、それ以上に、現状ではゴミ収集のプロセスがあまりに歪んでいる。まず民間業者に委託するのをやめるべきで、次にゴミの収集に対してプライバシーを尊重した取り扱いを求める。そうした上で、ゴミ出しのルール違反者に対する罰則の執行を、公務員の手による法律に基づく公務として執行する。その様なプロセスの構築を提案する。 この様なポピュリズム活動家風情は撲滅しなければならない。 福島市の条例改正案として考えたとき、市がやりたいことが前面に押し出されている条例案であるのが良くない。 「悪質な違反」という基準を条例内で明示し、恣意的な条例の運用を防止するべきであり、また運用に対して適切に行われているかをチェックする第三者の監査を設けるべき。ゴミに対する違反判断も、現場運用で手前味噌執行するのではなく、悪質の度合いを客観的にまとめた上で、第三者のチェックを経た上でゴミ袋を開封して違反者の情報を取得するようにプロセスを固めるべきだ。当然ながら、それらプロセスを無視した場合には、厳正な処分を下せるようにするべきだろう。 公務員がしたいことをできるように条例を変更する。この様な暴挙を許してはならない。ニュースなどで報じられている福島市のそれは、あまりに杜撰な条例改正案だと指摘せざるを得ない。

  • 元記事
  • 『ゴミ出しルール違反繰り返せば名前公表』 福島市条例案、清掃員芸人が賛否を問う… 「経験上、分別しない人は」自身の考えも
    https://www.chunichi.co.jp/article/990237

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