もしこれを腹に一物抱えるでもなく本気で言っているのだとしたら、馬鹿とはこういう奴のことを言うのだろう。
日本が東南アジアから圧倒的な「信頼」を得ていると書かれているが、つまり物は言い様である。自分としては、この東南アジアから向けられている圧倒的な概念に対して、「金蔓」という言葉を使いたい。要はATMである。都合が悪い時にせびればその通りにお金を出してくれる。そんな心強い金蔓に対して、信頼しないわけがない。中国はそんなことはしてくれないし、そもそも習近平がそんなことをするわけがない。中国人民にとって何の利益にもならないからだ。だが、日本はそれをやってしまう。日本国民のことなどどうでも良いからだ。その「金蔓」というものは、「習近平が奪えない」のではなく、奪う気すらない立場なのである。それを以てして、日本の東南アジアにおける立場は揺らぎないとそう論じるのであれば、日本国民はATMの出金を下支えする奴隷労働者でしかないということだろう。
記事内でも書かれている通り、日本は戦後賠償からの続きでODA拠出を大量に東南アジアに対して行ってきた。今、日本の国内において日本国民は貧困にあえいでいる。働いても大した賃金は獲得できず、物価は上昇する一方。可処分所得は下降の一途である。その様な状況において、日本が行ってきたODAの償還は進んでいるのか。そして戻ってきた外為資産はどこに向かっているのか。興味がある人は調べてみるといい。日本が今もなお巨額の支援を行える仕組みと、そして我々の税金が一体何に使われて、その結果我々は貧困にあえぐ結果となっているのか。その正体がはっきりと見えてくるはずだ。
その決定的な証拠は、記事内でも触れられている。日本はインドネシアの高速鉄道事業を失注した。日本が東南アジアで圧倒的に得ているモノの正体が「信頼」であるのならば、なぜ失注したのか? 答えは単純で、それは「信頼」ではなく「金蔓」だからである。金蔓、つまりATMの分際で高速鉄道建設で入金を要求してきた。そんなもの蹴り飛ばすに決まっている。この記事は、その様な至極真っ当な概念を「信頼」という最も曖昧なモノですり替えている、詐欺師の手口なのである。
昨日辺りにも同じことを書いたが、もう一度それと同じことを書く。
インドネシア高速鉄道 → 中国
タイ高速鉄道 → 中国
ベトナム北南高速鉄道 → 中国寄り
マレーシア高速鉄道 → 中国
インド高速鉄道 → 日本方式は停滞
台湾 → 日本方式だが赤字
英国 → 日本方式撤退
「信頼」が日本最大の資産であるのならば、この結果は起こりえないはずである。
より注目すべきなのは、この記事を王彦麟という人物が書いているという点。調べるとこの人物は台湾の政府機関に在籍したことがある。日本が東南アジアに対するODAを停止して影響力喪失すると困る国のうちの一つである。