機能性表示食品は、国がその機能性を認めたものではなく、国が認めているのはあくまで「機能性を表示すること」のみ。その機能性について立証する主体は、表示する企業側に存在し、消費者庁はその届け出を受け取り表示を認めているだけに過ぎない。責任も全て企業が負うもので、消費者はここを勘違いしがちだと思う。
今回、国が緊急点検をすると示しているが、それはあくまで企業側が提示したデータを基にして調査を行うというだけのことであり、そのデータが誤っていたり、そもそも偽装されたものである場合は、それらを指摘するのは不可能だろう。また、その緊急点検自体も、実際に被害者が多く出たことを契機にしたものであり、被害を未然に防ぐことを目的としたものではない。今後も、機能性表示食品について、同種の事故は起こり得るものと思われる。
ぶっちゃけて言うと、食用コオロギと本質は何も変わらないね。食用コオロギは、「虫を食べる」という忌避感から反発を招いて、早々に市場が縮小したが。もし、その忌避感が存在せずに、むしろ「食用コオロギを食べると健康に良い」というデータを集めて、それらを消費者庁に申請した場合、食用コオロギが機能性表示食品として市場に出回る未来があったかもしれない。
今回、たまたま食用コオロギが紅麹だっただけ。ちなみに麹とは、カビの作用による副産物である。
- 元記事
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紅こうじ、1人が腎疾患で死亡 国、機能性食品全6千件を点検へ
※Mastodonコメント時の元記事が無くなっていたため、同等の代替記事を掲載しています。https://nordot.app/1145249193729606624
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