結局の所、石破茂氏が自民党内で不人気なのは、内部での大人げない感情論が問題だというだけの話。「政治家同士の付き合い方」というのは、今、国会で散々批判されてきている「政治と金の問題」のまさに実態であり、それと掛け離れているのであれば、国民が求めている政治家というのは、石破茂氏の方なのではないのか?
ちょうど今、アメリカでも大統領選の候補指名が行われている最中であるが、そこでの指名受諾演説を見てみてほしい。「アメリカのため」「アメリカ国民のため」と、とても熱意に溢れる演説をしているではないか。それと比べて日本はどうだ? 確かに、大統領選と自民党総裁選では、その粒度が違うが、スケジュールの問題で、自民党総裁選で選出された総裁は、極短期間であれそのまま日本の首相に就任することになる可能性が高い。その総裁選候補が発している言葉が、「アフリカの難民を助けたい」だの「頭を下げない」だの「元首相の支援を受けている」だの、日本の事などまるで頭にないかのようなものばかりだ。
自民党の信頼を取り戻すといくら口角泡を飛ばしたところで、その内容が今までと変わらない政治家同士の仲良しごっこに過ぎないのであれば、国民からの反応は変わらず低いままであり、そしてまた何か不祥事が出てくるに違いない。結局自らの政治姿勢が変わらなければ、目的は変わらずやり口だけ変えるしかしないからだ。そんなくだらないままごと政治で「失われた30年」を作り出しておいて、なぜ今もなお自民というブランドが価値を持ち続けていられるのか、不思議でならない。例え石破茂であれ、自民党は批判されて然るべきものであり、自らの価値観を180度変える意識で望まなければ、自民党も日本もそれ自体が永遠に失われるという覚悟が必要であり、それを回避するための実践がいま求められているはずだ。
- 元記事
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石破茂氏、総裁選出馬を正式表明 5回目の挑戦、「最後の戦い」に
https://mainichi.jp/articles/20240824/k00/00m/010/036000c
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