「警鐘」というのは相手側の行動を要求するものであり、外交において二国間で解決できない問題について、相手側に解決を強制するものである。それは例えば、直近で共同訓練が頻繁に行われているNATOとの軍事的協力が挙げられるが、それは中国自身が常々唱えている「内政干渉」そのものだろう。日本が自国の生存範囲においてどこの国と安全保障関係を結ぶかについて、それは中国が強制力を発揮するものではない。中国もロシアも同じだが、あの国々は他国に要求する内容を自国でも満たすという基本的理念が欠如している。つまり国として対等ではない。外交そのものが攻撃的性質を保持しており、むしろ侵略行為の一手段として実行している嫌いすらある。
「警鐘」と呼ぶとこちら側が何かをしなければならない気にさせられるが、中国のそれは本質的に「挑発行為」に等しく、例えるのならば"煽り運転"と同じものだ。相手が何か反撃してくればそれを機会に武力行使によって戦争に持ち込み、正義という偽りの名目を掲げ、相手を完膚なきまでに叩きのめす意思を持っている。中国の本質は、紛れもなく侵略国家そのものであり続けている。その様な国に対して国際的な発言力を与えているのはどこの誰なのか。その原点を糾弾すべきだ。
(2024/9/12 追記)
ちょうど昨日付の記事で出ていたが、ロシアと中国は合同での軍事演習を日本のすぐ隣の日本海で開始したらしい。ロシア国防省により、10日から開始した旨が発表されている。ちなみに、中国とロシアが日本海で合同演習を実施するのはこれが初めてのことではなく、ロシアがウクライナ侵攻する前から度々実施されていた。今回のこれは、オケアン2024と称されている大規模軍事演習で、太平洋や地中海・バルト海・北極海など日本海以外の地域でも実施されており、今月16日まで継続される予定とのことだ。この様に、中国やロシアはたびたび大規模な軍事演習を実施しており、その様な中で日本に対してはその実施を拒むという振る舞いは、些か以上に傲慢すぎるものだ。ロシアによるウクライナ侵攻直前においても、演習という名目で大規模な軍事的活動が行われた過去があり、その様な中でも自己の振る舞いを全く省みることなく何度も繰り返すということは、それそのものが攻撃的性質を持っているものと捉えて良いだろう。
- 元記事
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中国の領空侵犯、日本への「警鐘」=米下院中国特別委員長
https://jp.reuters.com/world/security/VLGQOO2PBNO2BH2EN4RBQDSJNY-2024-08-29/
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