2025/06/09

【Mastodon再掲】(コメント) 識者「両国、エスカレーション望まず」 インド軍のパキスタン領攻撃

今まではアメリカが両国の仲介を行っていた。だが、記事内で触れられている通り、トランプ政権は自国優先を掲げており他国間の紛争に介入する可能性はほぼ無いと言って良い。また、他国間の意見の調整をしていた国務省やCIAといった情報機関もトランプ政権下で活動を制限されており、今回のインドパキスタン間の紛争において間を取り持つアクターが不在となっているのが、2019年の時より事態が深刻化している原因となっているのは確かだろう。 こういう場合、紛争の当事者がどう望もうとも、事態はエスカレートしていく場合が多い。特に両者がこれをプライドの問題と捉えていると、それはより深刻化しやすい。誰かその間を取り持つことができる国があれば良いのだが、中国はカシミール問題の当事者であるし、そもそも2020年以来何度かインド側と銃撃戦を起こしている。ロシアはウクライナ戦争が忙しく、またアルメニアとアゼルバイジャンでの紛争でも交渉に失敗しており、目立った役回りを期待できない。イギリスもインドとパキスタンの紛争に介入する体力など無いだろう。本来、同じアジアの日本がこの様な紛争当事国同士の交渉を受け持つべきなのだが、もはや外務省にその様な期待を無駄であることは日本国民が一番理解していることだろう。 アメリカを「世界の警察」と呼ぶと拒否反応を示す人がよくいるが、そのアメリカがいなくなった途端、世界はこうも脆くなってしまうのが現実なのだ。それはひとえに、アメリカ一国に全ての責任を押し付けて、好き勝手に民族紛争を繰り広げていたことの報いだろう。インドとパキスタンがIAEAを無視して核兵器を持つに至っても平気で無視していた世界の行く末がこの先にあるのであれば、世界は一度、その行く末とやらを覗いてみなければならないのかもしれない。

(2025/6/9追記) 5月10日に報道があった通り、アメリカのバンス副大統領とルビオ国務長官が48時間にわたって両国と協議した結果、即時停戦に合意したとのこと。なんだかんだ言っても、核兵器が絡むところにはアメリカは介入してくれるということなのか。トランプ政権下でもタカ派として知られる両名が積極的に仲介に出てくれたのは嬉しい誤算だ。

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