避難者の域外送出は必要だと思う。だが、今の時点では、恐らく了承してくれる避難者は少ないのではないかと。やはり、みんな家が大事。地元の生活基盤が無くなることを何より恐れる。地元に公的機関の人間が入ることにより、各種の事後処理に対して万全を期すことを保証し、同時に、火事場荒らしなどの無頼者を徹底排除することを約束し、後顧の憂いが無くなるように動くべきだった。
現実で、今の国がやっていることは、東日本大震災の前と何も変わらない。何も学ばなかったのだ。震災直後の夜に、被災地に繋がる道路の被害状況を全面調査し、必要な物資輸送ルートの策定、同時に海上輸送ルートの確立。これらを国が行っていれば今頃は、被災地域への立入封鎖・避難者の域外送出・救助隊の現地入り、これらを同時に完遂できていただろう。
だが、ニュースで見る限り、今時点でできているのは、海上からの重機搬入が精々という有様。これでは自分でも地元を離れたくない。特に、YouTuberや観光者が自己利益のためだけに現地入りして、写真などを撮りまくり配信しているのは、我慢がならない。自分の家は観光資源なのだろうか。家屋の倒壊などにより私物が散乱している光景がSNSに全公開されるのだ。普通に考えて嫌だろう。なぜそういうことに対する配慮が一切なされないのか不思議でならない。
やはり日本人は、同族に対する共感意識がなさ過ぎると思う。
海上輸送ルートについても、現地の港湾設備を利用可能な状態に戻せば、被災地域外の漁船などに協力してもらって支援物資を輸送してもらえるのではないかと、自分は思っていた。海上自衛隊だけではどうしても隻数が不足してしまうが、それぞれの輸送力は少なくても、漁船は数が多い。きちんと1往復でいくら報酬を支払いますと決めておけば協力してくれる人は多かったと思う。そのために港湾設備を利用するのであれば、地元の漁協や港湾組合も納得してくれるのではなかろうかね。そして、そういう調整ができるのは、国の中でも内閣府しかないはず。そのための特権が彼らには与えられているはず。
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【解説】真冬の避難生活3万4000人超 私たちにできる支援は…
https://news.ntv.co.jp/category/society/a920860d695c4f7f985bc8e4eab530b7
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