それは「高齢者に冷たい」のではなく、デジタルディバイドであるということです。あと、スマホというのが基本的に高価なツールであるため、単純に収入格差の問題もありますね。国は、税金を引き上げ年金や保険料も毟り取っていきますが。それで残った労働対価でスマホの購入をさせ、さらにそれを外で使えるようにキャリア契約も維持させようとしているわけです。万博会場では、そのスマホとキャリア契約を駆使して会場のテーマである「並ばない万博」に貢献することを強いられます。つまり端的に纏めると、来場者のリソースを利用して万博のテーマを完遂しようとしているわけです。本来ならば、万博のテーマは万博のリソースを用意して達成するべきものでありますが、記事内で書かれている通り万博会場内で使用する地図は有料であり、会計に至っては電子決済のみという徹底ぶりを示しています。 この状態を指して、「高齢者に冷たい」というのは、確かに間違ってはいないかもしれませんが、いささかライターの偏見が混ざっていませんかね? むしろ、冒頭で書いた通り必要とされるデジタルツールが高価であるということ踏まえるのであれば、「若者に冷たい」とも取れると思います。まぁ、今の日本においてどの世代も等しく収入が少ない人はいるわけで、むしろ世代で区切って物事を決め付けるのがナンセンスであるとも言えると思いますが。どちらにしても、殊更に「弱者のステレオタイプ」を持ち上げて批判するのは、本質的な問題点を隠そうとしているようにも見える行為であり、記事を書く者として慎むべきだということは確かだと思います。 あと、一つ気になったのは、万博会場に修学旅行などで来訪する学校があるということですか。会場内ではスマホがないと決済もできないということですが、その学生達はどうするのでしょうかね。自分用のスマホを持たされていない子供がいたとしたら、飲み物もお土産も買えないということになりますが。会場内で自由行動になったとしたら、パビリオン予約ができないため、どこも見学できないということになりますよね。最悪、公的に配布されている学習用端末を使うつもりなのでしょうか。本来の使用用途と違うのですが、子供の学習用端末でそんなことも許可してしまうのですか? 万博も学習機会だというナンセンスな言い訳はどうでもいいので、本来想定されている範囲を現場の解釈で勝手に歪めることの正当性についてお聴かせ願いたいです。自分としては、その様なことのために税金が使われるのは不愉快ですから。
- 元記事
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万博、高齢者に冷たい? 予約も地図もスマホ頼み
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025041900214
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