アゼルバイジャンはロシアの衛星国家のような扱いをされているけれど、実はそれほどロシアに依存しているわけでもなく、去年の9月には集団安全保障条約機構(CSTO)に加盟している隣国アルメニアのナゴルノ・カラバフ地方に軍事侵攻して、同地域を占領制圧して領有を宣言している。エネルギー資源的にも独自の外交を展開しており、今回の件について国民の反感が高まれば、一気に反ロシアの機運が高まる危険性がある事案と言えるだろう。 そもそも、2023年のナゴルノ・カラバフ侵攻における被害国と言えるアルメニアは、直後にCSTOからの脱退を表明しており、同条約を無視したロシアに対して強烈な不満を持っている。カザフスタンについても、近年は反ロシア的感情が高まっており、2022年8月にはアメリカ軍との共同訓練を実施している。今回の事件の登場人物はどれも不安定な内情を抱えており、額面通りの航空機事故とは言えないキナ臭さをはらんでいると言えるだろう。
- 元記事
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プーチン大統領、アゼルバイジャン大統領に旅客機墜落めぐり謝罪 ロシアの責任認めず
https://www.bbc.com/japanese/articles/cje9p3d2yq4o

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