自分が、能登半島大震災の災害対応初期にあたって、被害地域への一般人立ち入り禁止の封鎖措置を勧めたのには、理由が二つあって…。
一つは、防犯上の理由。火事場泥棒とかね。
そして二つ目が、今回のこれなんだわ。
いわゆる支援アピールしたがる迷惑な連中が被害地域に入ると混乱するから、入るにも許可制にして、入り口に検問所を設けるべきだと言いたかった。
これについては、当該ニュース記事のヤフコメでも指摘されていたが、同等の"被害"は東日本大震災の時にもあったらしい。なにがしかの団体がボランティア活動を社員に指示すると、その成果として写真や動画なんかを要求するのかもしれない。だから、ボランティア活動に来ているどっかの社員なんかは、その求められている写真や動画さえ撮れれば良くて、それさえ確保できれば、あとはテキトーに仕事をこなすだけで帰ってしまう。
最悪、実際に提供していなくても良いわけだ。そもそもボランティアだから、自分らは文句を言われる筋合いはないという言い分なのかもしれない。
ボランティアをしている人にとって何が重要なのかは、その人達によって変わる。全てが被災者のために動いているわけではないという、極めて残念な実態が、過去の被災地での出来事から避けられない事実としてあることを、しっかりと受け止めるべきだ。その実態を踏まえ、能登半島のような地形的難所においては、逆にそれを利用して検問所を設け、民間人の野放図な立ち入りを防ぐ封鎖措置を実施するべきだった。外国の国際緊急援助隊はしっかりと受け入れ拒否するくせして、なぜ国内の民間人の移動は放置するのか。プレスの移動を妨害すると叩かれるという意識があるのかもしれないが、そこは叩かれてでも被災地域を守るという意識を持って実行するべきだったと思う。
能登半島大震災の極めて初期の段階で、半グレ崩れの某コロアキが被災地入りしたと自慢げに宣伝していたらしいが、こういうのが「いわゆる支援アピール」の代表格だ。
自分は正義だ。善意で行動している。…このような身勝手な言い分を標榜し、相手がどの様に受け取るかをまるで考えない連中。自分の利を優先して、自分の行動が問題だと受け取られるのは「意見の相違でしかない」という、屁理屈を平然と展開する。
こういう迷惑な連中を、SPAM(スパム)と呼ぶ。震災のような緊急事態において、自分の立場をアピールするためだけに行動する奴らは、クライシスSPAMと呼ぶべきだろう。こういう奴らの行動を制限するには、被災地側は、「自分らの要求条件を満たさないものは全て悪である」という立場を明確に示すことが必要だ。
「ノーと言えない日本人」
平成初期の頃に流行ったらしいが…。今でもこの様な人はいる一方で、逆に「ノーと言わせない日本人」も昔からいる。サイコパスみたいな連中で、詐欺師や迷惑な訪問販売で稼いでいた連中なんかは、大抵これなんだろう。
「ノーと言えない日本人」の代わりに「ノーと言う自治体」は必要だと思う。
- 元記事
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炊き出しボランティアのマナーにあぜん…300食分を調理途中で放置、切りかけの食材、調理器具も洗わず 被災地からの訴えが話題に
https://maidonanews.jp/article/15142336
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