2025/07/05

【Mastodon再掲】(コメント) イスラエルが狙う?イラン最高指導者ハメネイ師 その人物像とは

毎日新聞は左巻き記者が多く、イスラム原理主義的立場に傾向した記事が多いので、必然的にこの様な内容になるのだろう。 そもそも論として話すと、イランという国はもともとイスラム教の影響は今ほど強くなく、シーア派というイスラム組織が台頭したのは、戦後の現代に入ってからのこととなる。イランというの元来はペルシア文化圏であり、イスラム教は後の時代に伝来した宗教として、基本的に世俗的な立場を取っていた。だが、そのイランは第二次世界大戦中に親ナチスドイツ的な立場を取っていたため、連合国側、特にイギリスから強い干渉を受け、1941年のイラン進駐に繋がり、世俗主義的政治体制を採っていたレザー・シャーは退位し亡命することになる。そして戦後に米英の強い政治的介入を受けることになったイランは、当時国内で台頭しつつあったシーア派イスラム教(十二イマーム派)のアーヤトッラー・ホメイニーを抑え込むことができなくなり、1979年のイスラム革命が起こることになる。その後のイランはニュースなどで見る通りである。 つまり、イランという国を見る時に今のハメネイ体制のみを見ていると、その裏にあるイランという国が本来持っていた姿を見落とすことになる。先日イランを攻撃したイスラエルが、F-14を破壊する映像を公開していたが、F-14はアメリカが過去に採用していた戦闘機であり、そのF-14をアメリカ以外で唯一採用していた国がイランである。そして、その様な時代もあったということを、明確に意識しなければならない。今のイランの政治体制こそが独裁体制であり、今抑圧されている民衆こそがイランという国の本当の姿かもしれないのだ。それを意識すると、イスラエルが無暗矢鱈にイランを攻撃しているわけではないという実情も見えてくることだろう。 イランという国がイスラム原理主義的独裁体制であるという点において、この記事は明確にハメネイ師の正統性を喧伝するために書かれたものであると読み取ることができ、イスラエルを攻撃しているハマスやヒズボラをイランが支援していることも踏まえると、少し前に台頭したイスラム国に近い性質を持っていると指摘することができると思う。 現実ではイスラム国はスンニ派で、イランの主たるシーア派とは違う。だが、そういう宗派の違いは、イスラム教という宗教が持つ根本的性質の前では大差は無い。重要なのは、イランという国がイスラム教を利用した原理主義的恐怖政治体制であるという点だ。 以前に別の記事で話したが、ウクライナ戦争は東方正教会の宗派戦争という側面も持っている。そういう視点で見ると、このイランの国情も宗派戦争の一端であるし、イスラエルとイランの戦争もまさに宗教戦争である。

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