言葉とは言い様で、アメリカはこれを「和平案」と呼んで提示しているが、実質的に「ウクライナに対する条件的降伏案」に等しい内容になっている。詳細な調整はこれからだろうが、仮にこれが議論の対象になるとして、停戦の見返りに米欧各国の対露制裁を解除するというのは、明らかにやり過ぎだろう。そもそも米欧各国はロシアと交戦状態にあるわけでもない。日本も同じく。その様な国々の対露制裁解除を、ウクライナとロシアの和平の見返りに即時に提供するというのは、あまりにもロシアに有利すぎる。スーパーマーケットで買い物をするのに黄金の金塊をレジに出すようなものだ。価値が見合わないし、そもそもウクライナとロシアの交渉のテーブルに乗せるようなものでもない。通貨が違うし流通貨幣でもないどころか、ロシアが最も求めているもの。制裁解除は、ウクライナ四州を既に領土に組み込んでいるロシアにとって、 まさに黄金の価値を持つものだ。 トランプ大統領は交渉のセンスが無いのか、それともロシアにとっての第二大統領を自負しているのだろうか。 これを踏まえると、日本はやはり、ロシアの北海道侵攻に備えて核戦力配備が必要だ。自前のICBMを開発するのか、それともアメリカの核兵器を借りるのか、それはこれからの議論と交渉次第だが。ロシア海軍が北海道周辺で挑発的な実弾射撃演習を行っている昨今の状況からして、早急に対策を講じなければ、明日にも日本という国は地球の歴史から永遠に消え去ってしまうかもしれない。
- 元記事
-
アメリカ和平案、ロシアによる4州占領容認…クリミア支配も承認にゼレンスキー氏「我が国の領土だ」
https://www.yomiuri.co.jp/world/20250423-OYT1T50054/
0 件のコメント:
コメントを投稿