こういうのを読んだとき、エクセル職人やパワポ職人がその職をAIに奪われてしまう…とかいうトンチンカンな問題提起をかますのが「The 日本人」だ。エクセルやパワポというのは、何かを表現する手段でしかないので、その扱い方をAIが支援してくれることにより、操作する人間は目指す完成形に対するブラッシュアップに、より多くの時間を費やすことができるようになる。とても素晴らしいことだろう。
本来、表現する実体に対して明確なアイデアを持たないエクセル職人やパワポ職人に対して、その会社の席が用意されていたのが問題だったわけだ。Microsoftがこのキャッチフレーズを裏切らない機能を実装してくれれば、日本はさらなる人件費削減を行うことができるだろう。
エクセルの表のサイズやグラフの配色などの調整に何十分も時間を掛けるのであれば、その時間を使って、集計したデータから読み取れる内容に関する考察をアウトプットとして出せと。Microsoftはそれを願っているわけだよな。そして、本来の企業経営者とはそういうものであるはず。だが実際の現場では、いかに見栄えよく表現された内容がスクリーンに投影されているかしかレビューの対象にならず、それは往々にして中身の無い案を採用してしまう結末になる。まさに会議は踊る。エクセル・パワポ職人に企業は踊らされているわけだ。
- 元記事
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AI支援で誰でもエクセル・パワポ職人 Microsoft高度化
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1704D0X10C24A9000000/
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