装甲装輪式戦車は、以前から有用だと認識されていたよ。だけど、頭戦車馬鹿と頭ドローン馬鹿が、装甲装輪式戦車の有用性を軽視していた。例の2020年のアルメニア紛争の際にも、「戦車の時代は終わった。装甲装輪式戦車なんか活躍する機会はないw」とか小馬鹿にしていた。だが、それは戦場における戦術運用を正しく理解していないアホの戯れ言だと、去年からのウクライナ戦争で正しく証明されたわけだ。
ドローンが制空権を支配する戦場では、支配圏がめまぐるしく変化する。その様な状況において、装輪式戦闘車両は兵員の柔軟かつ迅速な配置を可能にし、かつコンピュータ照準射撃による有効な火力と、重火器類に対する防御力を提供できる。また、オプションキットの開発や追加により、ドローンコントロールや対空射撃能力、対戦車ミサイルによる同等クラス以上の装甲車破壊能力すらも得ることができるのだ。
日本はその特徴的な地形により平地のエリアが極めて狭く、傾斜の激しい山岳地帯が大半を占める。走破性能の高い装軌式戦車が有利だとする声が根強いが、逆に言えば険しい山岳地帯では舗装された道路しか移動手段が無く、その場合は機動力の高い装輪式戦車の方が素早く展開できる。もちろん全てにおいて装輪式戦車が有利だとまでは言わないが、いつまでも装軌式戦車の装甲と主砲の優位性ばかりを主張しているばかりでは、太平洋戦争において大艦巨砲主義に固執した石頭みたいな末路を辿ることになる。
- 元記事
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日本が世界に誇る名機、16式機動戦闘車はこうして生まれた
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/76779
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