日本人が食べると絶滅する。サンマやウナギを指してそう揶揄される事が多いが、事実は少し異なる。日本の生産物を日本人が消費するようになると、流通には別の流れが生まれる。街のスーパーでは見かけない日がない、外国産の輸入生鮮食品だ。サンマの場合、日本より南の台湾やフィリピン近海で大量に水揚げされてしまう。そこで水揚げされたサンマは、現地で消費される量よりも明らかに多く、その大半が日本に向けて輸出されている。我々最終消費者は、安ければ外国産でも構わず買うため、その消費が増え始め、売れると知った流通関係者はさらに外国から仕入れるようになる。黒潮に乗って日本にやってくるサンマは、日本人に売るためにその手前で乱獲されてしまい、その煽りで日本近海まで来なくなってしまっている。以前から何度も書いているが、日本人の敵は日本人なのだ。本来は政府が、この外国産サンマの輸入に対して制限を課さなければならなかった。その怠慢の結果、我々の食卓から、豊富にあったはずの食糧資源がまた一つ失われたわけだ。
- 元記事
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銚子漁港サンマ水揚げなし 地元に漂う諦めムード 店では「看板商品」出せず
https://www.chibanippo.co.jp/news/economics/1129324
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