「ロシアは解体しなければならない」と私が言う最大の理由は、このメドベージェフの存在。ロシアはプーチンのみをどうこうしたところで変わらない。
ロシアが目指しているのは、いわゆるグローバルサウスにおける最大支持を得ることであり、そのためグローバルサウスに対して影響力を持つイスラム圏から好印象を得やすい選択をする。ウクライナ侵攻前まで関係があったイスラエルを早々に切り捨てたのは、そのためだ。アメリカはイスラエルを支持する。イスラエルはイスラム圏との折り合いが非常に悪いため、イスラエルの憎悪はそのまま最大の支援国であるアメリカに向かいやすい。ロシアはそういう状況を意図的に作り出している。ヘイト煽りとヘイト操作。ウクライナにおいても、ロシアにとって最大の障害となっているであろうアメリカに対して、ロシアが多面作戦を仕掛けている証拠だと捉えるべきだ。
問題は、こういうヘイトコントロールに簡単に乗ってしまう人間が多いということ。日本でもそういう人が多い。大切なのは、ロシアはウクライナ侵攻をしたという事実を忘れないことだ。ロシアにおける最大目標とは何か。ロシアの姿が見えたら、まずこれを考えなければならない。さもなければ、日本はやがて北海道すら失うことになる。
個人的に、この問題の最大の犯人はロシアだと考えている。ロシアはイランと繋がっている。ロシアがウクライナで使用しているドローンを供給しているのがイランであり、またシリアにおけるロシアの軍事作戦において、イランはカスピ海の自国海域からの巡航ミサイル発射と自国空域のミサイル通過を容認していた。イランとロシアは高次元の軍事的同盟関係にあると見て良い。
今回、イスラエルのガザ地区報復に対して、最も過激な反応を示しているのは、このイランである。イスラム過激派組織ハマスは、イランから最大限の援助を受けていると考えて良いだろう。そもそも、イスラエルに対して、大規模な遠距離弾攻撃を今も続けていられるのは、相応のバックボーンが存在するからだ。イスラエルが包囲しているガザ地区のハマスに対して、大量の武器弾薬を供給している存在がいるのだ。しかも、資金的に制限があるであろうガザ地区のハマスに対しである。金銭的な目的よりもなにか大きな目的がなければ、このイランの行動の説明はつかない。イランとて子供ではないのだ。宗教とか人種のみを理由にして動くはずがない。その格好の火付け役は、世界を見渡してもロシアしかいないのだ。
- 元記事
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病院爆発は「戦争犯罪」 米に責任転嫁―ロシア前大統領
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023101800906
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