ロシア視点から見た時に、北朝鮮との関係性をアピールするメリットは一つ。アメリカに対する揺さぶりだ。
北朝鮮が一番の敵国と捉えているのはアメリカと日本であり、その北朝鮮の兵器技術が向上することによって一番影響を受けるのはアメリカだ。日本とアメリカには安全保障条約が存在する。ロシアが戦争状態にあるウクライナに対して、アメリカは援助を行っており、そのマテリアルに打撃を与えるためには、アメリカが抱えるべき課題を増やすことが最も効果がある。
実は、これと類似する事態は別の場所でも起きていた。ウクライナ開戦後の2022年に、中国による台湾侵攻が噂される時期があった。実際に中国が台湾に対して侵攻するような事態になれば、アメリカは直接的な軍事介入を行う可能性が高く、ウクライナへの支援は影響を受けていたことだろう。ロシアにとってこれほど喜ばしいことはない。
ロシアが今一番不快なのは、戦争状態にあるのが自分しかいないという実態だ。火付け行為はロシアが今一番打ちたい一手に違いないのだ。
- 元記事
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露朝接近、韓国の安全保障揺らぐ可能性…中国は不快感?
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/720244
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